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ぐるりのこと。

今年に入って10本目の映画『ぐるりのこと。』見てきました。

90年代を舞台にある夫婦の10年間の物語です。
初めての子供を流産してから妻の翔子の心が少しずつ崩れていき
それでも夫のカネオはそっと見守り支えていく・・・
「どうして私と一緒にいるの?」
「好きだから・・・・一緒にいたいと思うから」
どちらの言葉も面と向かって言えない言葉かなって思いました。

翔子が精神科の先生の紹介でお寺のお茶会のシーンで
本堂の改築の際の天井画を頼まれるところでの住職の言葉で
「死を見つめたあなただから、どんなものを描いてくれるか見たいの」
「描く技術も必要。生きる技術も必要」
のんきに生きてきた私でも涙が出てしまいました。
出来上がった天井画には生命が宿ってる・・・力強さが伝わってきます。

夫婦の事柄と平行に、カネオが法廷画家という仕事を始めるのですが
90年代の起きた事件を再現しながら物語は進みます。
ここでも人間の命についていろんな立場の人からの視点が垣間見られます。

by asagao314 | 2008-08-14 00:36 | 映画